変幻自在にみる女優という職業の素晴らしさ

 

映画女優には、大きく分けて二つに分かれると思われます。
一つは、役者の個性を出して演じるものです。
役を演じているというよりも、脚本に役者向きになっています。
もう一つは、変幻自在の役者です。
このタイプの役者は、どこで演じているか分からない事がります。
小悪魔な女として「悪人」に殺される役を演じることがあるか思うと、「一命」を賭して生活を支える夫に献身的につくす女房の役も演じられるのです。
映画を見ていて、同一人物とは途中まで気がつきませんでした。
声の質は同じなのですが、トーンが違います。
顔の作りは同じなのですが、表情はまるで別人です。
また一つ一つの仕草がまったく違うのです。
「殺されても同然の女」では、相手の都合などお構いなしに振舞う憎憎しい女です。
「献身的な女房」では、貧困にあえぎながらも希望を抱き続けた女性でした。
二人は、まったくの別人です。
変幻自在で魂の篭った役者の演技をみると、女優の素晴らしさを実感させられます。

中でも映画専属の人

私は役者の一番輝ける場所は映画だと思っています。
最近はモデルやタレントから女優に転身する人も多くなってきていますが、根っからの役者なら舞台や映画だけの出演で演技力を磨くことが本来の役者像だと思うのです。
昔はそういう役者が多かったと聞いたことがあります。
あまりテレビドラマに出演することなく、映画や舞台の世界だけで輝いていた人も多かったそうです。
そういった道を辿るのもいいと思いますが、ファンにとってはいつでもその姿を見ることのできるテレビに出演してほしいと思うはずです。
私も最近、そんな女優さんを発見しました。
今までその人は映画だけの出演を希望していたようです。
そのため、滅多にテレビで見かけることはありませんでした。
でも、だんだんとテレビの世界にも進出してきたのです。
女優ならどんな仕事でもこなせるようにすることが大事だと思ったのかもしれません。
それでも、本業は映画で活躍することが一番だと思うので、演技力が衰えないように、映画の世界も大事にしてほしいと思っています。

 
 

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